東京株、一時800円超安=円相場147円台後半 2025年03月07日 09時06分

7日午前の東京株式市場で、日経平均株価は一時3万7000円を割り込み、下げ幅が前日比800円を超えた。前日の米国市場でハイテク株が下落したことから、東京市場でも半導体株が売られた。午前の終値は696円50銭安の3万7008円43銭。東京外国為替市場では、円相場が1ドル=147円台後半に上昇した。
前日の米国市場で米半導体企業の株価が決算発表を経て急落し、他のハイテク株にも売りが波及した。東京市場でも半導体株を中心に大型株の下落が目立った。市場関係者からは「トランプ米政権の政策が企業に与える影響がいまだに見通せず、投資家は買いを入れにくい」(国内証券)との声が聞かれた。為替の円高も日本株全体の重しとなった。
円相場は午前11時現在、147円90~90銭と前日比48銭の円高・ドル安。連合が集計した春闘の賃上げ要求が高水準で、日銀の追加利上げ観測が台頭。日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢となった。