景況感、4期ぶり改善=生活意識調査、賃上げ背景―日銀 2025年10月10日 17時10分

 日銀が10日発表した9月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、1年前と比べた現在の景況感を示す「景況感DI」は4期ぶりに改善した。賃上げや夏季賞与の増加が背景にあり、暮らし向きを示す指数も「ゆとりが出てきた」との回答が増え、2期ぶりの改善となった。
 景況感DIは、「良くなった」と回答した人の割合から「悪くなった」の割合を引いたもので、9月はマイナス58.7と、前回6月調査のマイナス67.0に比べマイナス幅が縮小。暮らし向きDIはマイナス51.6(前回はマイナス57.2)だった。
 調査は全国の満20歳以上の個人を対象に実施、四半期ごとに結果を公表している。
 1年前に比べて物価が「上がった」と回答した人の割合は94.8%となり、13期連続で9割を超えた。1年後の物価について「上がる」と見込む回答は88.0%と高水準だった。
 また、1年前と比べ支出が「増えた」との回答は59.2%と小幅減少。支出額を増やしたものとしては、食料品、日用品などを挙げる人が多かった。 

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