3メガ銀、純利益3.9兆円=2年連続最高、金利上昇追い風―25年3月期 2025年05月15日 16時42分

記者会見する三菱UFJフィナンシャル・グループの亀沢宏規社長(左)=15日、東京都千代田区
記者会見する三菱UFJフィナンシャル・グループの亀沢宏規社長(左)=15日、東京都千代田区

 三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ(FG)、みずほフィナンシャルグループの3メガバンクグループの2025年3月期連結決算が15日、出そろった。純利益の合計額は前期比25.3%増の3兆9263億円と、2年連続で過去最高を更新した。日銀の利上げに伴う金利上昇を追い風に、利ざやの改善や株式などの売却益が業績を押し上げた。
 活発な企業活動を背景に貸出残高が増加し、本業の預金・貸し出し関連の収益が拡大した。政策保有株式の削減も積極的に進め、三菱UFJは6029億円、三井住友FGは4850億円、みずほは2000億円超の売却益を計上。この結果、純利益はいずれも過去最高だった。三菱UFJの亀沢宏規社長は15日の記者会見で「質・量ともに力強い成長が継続している」と語った。
 三井住友トラストグループ、りそなホールディングスを加えた大手銀行5グループの純利益合計額は30.5%増の4兆3973億円だった。 

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