円、一時150円台=4カ月ぶり安値―欧米外為 2025年07月31日 20時05分

1ドル=150円台を付けた円相場を示すモニター=31日午後、東京都中央区
1ドル=150円台を付けた円相場を示すモニター=31日午後、東京都中央区

 【ロンドン、ニューヨーク時事】31日の欧米外国為替市場の円相場は、日銀の早期利上げ観測の後退で円売り・ドル買いが強まり、一時1ドル=150円台半ばに下落した。150円台を付けたのは、約4カ月ぶり。米東部時間午前10時現在は150円50~60銭と、前日午後5時比1円03銭の円安・ドル高。
 日銀は31日、政策金利の据え置きを決めた。植田和男総裁は記者会見で、日米の関税交渉合意を大きな前進だと評価したが、国内外の経済・物価動向の不確実性はなお高いとの認識を示した。
 一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は前日に利下げを見送り、パウエル議長の記者会見での発言内容から、早期の金利引き下げに慎重だと受け止められた。31日に発表された米経済指標がインフレの根強さや労働市場の底堅さを示す内容で、米利下げ期待がさらに後退。日米金利差が開いた状態が長引くとの見方から一段と円安・ドル高が進んだ。
 対ユーロは1ユーロ=171円70~80銭と、1円16銭の円安・ユーロ高。 

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