業績回復で上昇基調へ 2025年08月27日 14時24分

東洋証券投資情報部次長・檜和田浩昭氏
 秋の中間決算発表では、企業業績が徐々に回復していることが示され、株式市場にとって好材料となるだろう。日経平均株価は年末に向けて上昇基調に乗り、4万4000円台を目指せると考える。
 目先1カ月は積極的な取引が控えられ、やや方向感のない相場になる可能性があるが、企業の自社株買いなどが支えとなり下値は堅いとみる。仮に悪材料が出ても、下落は心理的節目の4万円近辺で収まるだろう。これまで株価指数の上昇をけん引してきた半導体関連株に加え、今後はゲーム銘柄などのコンテンツ産業が相場を押し上げるのではないか。企業の第1四半期決算は想定ほど悪くはなかったので、中間決算が発表される晩秋にかけて業績予想の上方修正が増えそうだ。投資家心理は上向くだろう。
 一方、日銀の年内利上げ観測拡大は懸念材料だ。金融株には追い風だが円高要因でもあり、日本株全体にとってプラスになるとは限らない。

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