米関税「不確実性残る」=短観改善も先行き不透明―植田日銀総裁 2025年10月03日 16時22分
日銀の植田和男総裁は3日、大阪市で記者会見し、9月の全国企業短期経済観測調査(短観)で大企業製造業の業況判断が小幅改善したことについて、「われわれの(経済・物価の)見通しが実現する確度が高まっている」と述べた。ただ、米関税政策が経済に与える影響に関し「不確実性はかなり大きなものが残っている」として、先行き不透明感は払拭できていないとの見方を示した。
金融市場では、日銀の10月利上げ説も強い。植田総裁は、利上げが遅れ対応が後手に回る可能性を問われると、「今のところその可能性は高いとは思っていないが、そうなれば注意を要する現象なので、よく分析していきたい」と指摘した。