回収CO2生かし建設資材=豪事業に日本企業も参画 2024年04月10日 17時15分

二酸化炭素を活用したれんがの試作品を手にするオーストラリアのボーエン気候変動・エネルギー相(右)と鈴木量博駐豪大使=10日、豪東部ニューカッスル
二酸化炭素を活用したれんがの試作品を手にするオーストラリアのボーエン気候変動・エネルギー相(右)と鈴木量博駐豪大使=10日、豪東部ニューカッスル

 【ニューカッスル時事】工場などから排出される二酸化炭素(CO2)を回収し、建設資材の製造に活用する国際プロジェクトがオーストラリアで10日、始動した。東部ニューサウスウェールズ州ニューカッスルにプラントを設け、2025年初頭からの事業化を目指す。複数の日本企業が参画しており、脱炭素で日豪の連携強化を図る。
 同事業には、豪政府が約1500万豪ドル(約15億円)を拠出するほか、豪州、日本、欧州の企業が出資・協力する。新設するプラントでは、年間1000トンのCO2を鉱石などと混ぜ、セメントやコンクリートなど年1万トンの建設資材に加工する。製造は豪企業「MCiカーボン」が担う。 

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