最大野党、過半数大幅超えの勢い=与党惨敗、対日関係影響も―韓国総選挙 2024年04月10日 18時12分
【ソウル時事】10日に投票が行われた韓国総選挙(定数300、任期4年)は、即日開票され、11日未明(日本時間同)まで開票作業が続いた。KBSテレビによると、11日午前1時時点(開票率79.99%)で、保守系与党「国民の力」が96選挙区、革新系最大野党「共に民主党」が155選挙区でそれぞれリード。比例代表も含め、共に民主党が過半数を大幅に超える圧勝の勢いで、与党惨敗の見通しとなった。
改選前議席は与党が114、共に民主党が156。このままの勢いで開票が進めば、政権・与党と国会の「ねじれ」は解消できない。
開票に先立ち、KBSが出口調査に基づき、与党惨敗の予測を伝えると、国民の力トップの韓東勲・非常対策委員長は「最善を尽くしたが、出口調査の結果にはがっかりした」と語った。
総選挙は2022年5月に発足した尹錫悦政権の「中間評価」という位置付け。このまま野党側が圧勝すれば、支持率が3割台と低迷する尹政権の求心力低下は避けられない。関係改善を基調とした対日外交にも影響する可能性がある。