イラン、イスラエルに報復=無人機・ミサイルで大規模攻撃―「99%」迎撃、1人負傷 2024年04月15日 06時34分
【イスタンブール、ワシントン時事】イランは13日夜から14日未明にかけ、イスラエルへ約350の無人機やミサイルによる大規模攻撃を行った。1日の在シリア大使館空爆への報復と主張している。イスラエル軍は「99%を迎撃した」と発表。イスラエルのメディアによると、ネタニヤフ首相らの戦時内閣は14日、イランへの対応策を協議したが、結論は出なかった。
イラン側は今回の攻撃で幕引きを図り、イスラエルとの全面衝突を回避したい構えだ。だが、イラン本土からの前例のない対イスラエル攻撃は、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を機に高まった中東の緊張を一段と激化させる恐れもある。
イスラエル軍によると、約170機の無人機、30発以上の巡航ミサイルが飛来したが、領内に到達する前に迎撃した。120発以上の弾道ミサイルも撃ち込まれ、数発が領内に達した。攻撃で女児1人が負傷し、南部の空軍基地が軽微な損害を受けた。イラン以外にイエメンやイラクなどからも攻撃が行われた。
米軍は戦闘機やミサイル駆逐艦を周辺地域に展開し、英軍などとイスラエル防衛を支援した。米政府高官によると、米軍は70機超の無人機、4~6発の弾道ミサイルを撃ち落とした。