ハンガリー首相、トランプ氏と会談=ウクライナ情勢議論 2024年07月12日 18時44分

11日、米南部フロリダ州でトランプ前米大統領(右)と会談するハンガリーのオルバン首相=オルバン氏のX(旧ツイッター)アカウントより(AFP時事)
11日、米南部フロリダ州でトランプ前米大統領(右)と会談するハンガリーのオルバン首相=オルバン氏のX(旧ツイッター)アカウントより(AFP時事)

 【ベルリン時事】ハンガリーのオルバン首相は11日、トランプ前米大統領と会談した。同日までワシントンで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席後、南部フロリダ州にあるトランプ氏の邸宅「マールアラーゴ」を訪問。X(旧ツイッター)に「和平への道」を巡り意見を交わしたと投稿しており、ロシアの侵攻が続くウクライナ情勢について議論したもようだ。
 オルバン氏は投稿で、トランプ氏を「平和の人」と呼び、大統領選での返り咲きに期待を寄せた。トランプ氏も自身のSNSで、訪問に謝意を示し、「迅速に平和がもたらされねばならない」と訴えた。NATO軽視の傾向があるトランプ氏との会談は、同盟国の反感を買いそうだ。
 ロシアに融和的姿勢のオルバン氏は今月、ハンガリーが欧州連合(EU)議長国を引き継いだことに合わせ、ウクライナを訪問。ゼレンスキー大統領に早期の和平交渉入りを提案した。その後、「平和の使命」を果たすとして独断でロシアのプーチン大統領、中国の習近平国家主席と相次ぎ会談。ロシアの孤立化を狙う西側諸国の戦略に反する行動は、波紋を広げている。 

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