ガザの死者4万人に=停戦交渉、ハマス不在で実施 2024年08月15日 19時57分

対外情報機関モサドのバルネア長官(右端)と国内治安機関シャバクのバー長官(右から2人目)=5月13日、エルサレム(EPA時事)
対外情報機関モサドのバルネア長官(右端)と国内治安機関シャバクのバー長官(右から2人目)=5月13日、エルサレム(EPA時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザの保健当局は15日、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘による死者が4万人を超えたと発表した。ロイター通信によれば、同日には米国などが仲介する停戦交渉がカタールの首都ドーハで始まった。ただ、ハマスは不参加とみられ、交渉の進捗(しんちょく)を図れるかが焦点だ。
 中東情勢はイランとイスラエルの対立で緊張が高まっているが、イラン高官は対イスラエル攻撃はガザの停戦交渉次第との見解を示したとされる。ガザで人道危機が深刻化する中、米国などは交渉の早期妥結へ外交努力を続けている。
 ドーハでの交渉には、イスラエルが対外情報機関モサドのバルネア長官や国内治安機関シャバク(シンベト)のバー長官らを派遣。米中央情報局(CIA)のバーンズ長官に加え、カタールとエジプトの高官も参加したとみられる。
 一方、7月末に最高指導者を殺害されたハマスは不参加を明言していた。ただ、ロイターによると、仲介国が事後的にハマスに交渉内容を伝える予定。ハマス交渉団を率いるハリル・ハイヤ氏がドーハを拠点としているため、「ハマスが交渉に不参加でも進展が見込めないとは言えない」という。 

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