USスチール買収阻止へ=米大統領、安保懸念か―報道 2024年09月05日 07時39分
【ワシントン時事】複数の欧米メディアは4日、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収をバイデン米大統領が阻止する意向だと報じた。買収計画は11月の米大統領選を控え、政治問題化していた。複数の関係者の話として伝えた。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、買収計画を審査している米政府の対米外国投資委員会(CFIUS)が、日鉄に「克服が難しい安全保障上の懸念がある」と通知したという。報道を受けて、USスチールの株価は一時20%超急落した。
カービー米大統領補佐官(広報担当)は4日の会見で「大統領の立場は一貫している。米国の鉄鋼会社は、米国人が所有するべきだ」と強調。一方、大統領報道官はCFIUSの審査結果を「受け取っていない」と説明した。