ロシア大統領、正恩氏に謝意=北朝鮮参戦「高く評価」 2025年04月28日 18時19分

モスクワ郊外の公邸で、ロシア軍高官との会談に臨むプーチン大統領=26日(AFP時事)
モスクワ郊外の公邸で、ロシア軍高官との会談に臨むプーチン大統領=26日(AFP時事)

 ロシアのプーチン大統領は28日、ウクライナ軍が越境攻撃していたロシア西部クルスク州の奪還を北朝鮮軍が支援したとして、金正恩朝鮮労働党総書記に謝意を表明した。北朝鮮が28日に派兵を初めて内外に公表したことを受け、同国の貢献を称賛した形だ。
 ロシア大統領府によると、プーチン氏は「北朝鮮の友人たちは真の友愛の感情に導かれて行動した」と強調。「われわれは高く評価しており、金同志および北朝鮮の指導部と国民に深く感謝している」と述べた。ロシア軍のゲラシモフ参謀総長は26日、同州の奪還をプーチン氏に報告し、作戦に「北朝鮮兵が参加した」と初めて認めていた。
 北朝鮮の派兵は2024年にロシアと結んだ包括的戦略パートナーシップ条約に基づいて行われた。ロシア通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官は28日、同条約で「両国が即時の支援を義務付けられている」と指摘。必要があればロシアも軍事支援を行うと語った。 

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