5年停戦「受け入れ余地なし」=ハマスとの交渉、再び停滞か―イスラエル 2025年04月29日 06時30分
【カイロ時事】イスラエル政府高官は28日、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉で、イスラム組織ハマスが人質全員を解放する引き換えに5年間停戦する案に関し、「受け入れる余地は全くない」と語った。地元メディアが伝えた。交渉仲介国が示したこの停戦案について、ハマス幹部は受諾の「用意がある」と明言していた。
政府高官は、年単位の停戦では「ハマスの再武装と回復を許し、イスラエルに対する戦争継続を可能にするだけだ」と主張した。仲介国エジプトの当局者は28日、ロイター通信に対し、交渉で「大幅な進展があった」と語ったが、懸案事項は残されたままといい、交渉が再び停滞する可能性がある。イスラエルの人質家族の団体は「人質帰還のために何もする気がない」とネタニヤフ首相を非難した。