数週間以内に物資搬入再開か=ガザ停戦交渉で合意なくても―イスラエル報道 2025年05月01日 15時05分

4月30日、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市で食料を求めてひしめき合う子供たち(AFP時事)
4月30日、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市で食料を求めてひしめき合う子供たち(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラエルが3月2日から阻止しているパレスチナ自治区への人道支援物資搬入について、同国紙エルサレム・ポストは4月30日、数週間以内に再開される見通しだと報じた。ガザでは食料などの不足が深刻化し、国際支援団体などから懸念が出ていた。
 同紙によると、イスラエルはガザの停戦と人質解放を巡る交渉でイスラム組織ハマスとの合意がまとまらない場合でも、物資搬入を再開する意向という。同国のネタニヤフ政権は3月の時点で、ハマスが人質解放に応じない限り、搬入を恒久的に停止する構えを示していた。
 停戦合意が発効した1月19日から搬入が止まった3月初旬までの間、ガザには1日当たりトラック650台分の物資が入り、これは必要と見積もられた200~300台分を上回る量だったとされる。だが、供給済みの食料は近く底を突くとみられることから、イスラエルが方針転換を図った可能性がある。 

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