トランプ米大統領、安保補佐官を事実上更迭=チャット共有で批判―国連大使に配置換え 2025年05月02日 03時33分
【ワシントン時事】トランプ米大統領は1日、マイク・ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)を国連大使に指名すると発表した。配置換えの形だが、軍事作戦を民間の通信アプリのチャットで共有していた問題でウォルツ氏の責任を問う声が高まっており、事実上の更迭との見方が強い。
暫定的にルビオ国務長官が安保担当の補佐官を兼務する。第2次トランプ政権発足後、閣僚級の重要ポストからの更迭は初めて。ロイター通信によると、国務長官と安保担当補佐官の兼務は1970年代のキッシンジャー元国務長官以来となる。正式な補佐官の後任候補には、ウィトコフ中東担当特使やランドー国務副長官らの名前が挙がっている。
トランプ氏はSNSへの投稿で「ウォルツ氏はわが国の利益を最優先するために努力してきた。新たな役割でも同じことをすると確信している」と強調した。ウォルツ氏もSNSで「トランプ氏と偉大な祖国への奉仕を続けられることを光栄に思う」と述べた。