極右AfD「過激派」認定=「民族・血統主義まん延」―ドイツ 2025年05月02日 19時56分

極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)のロゴマーク(AFP時事)
極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)のロゴマーク(AFP時事)

 【ベルリン時事】ドイツで過激派を監視する公安組織、連邦憲法擁護庁は2日、反移民を掲げる極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)を、「右翼過激派」だと正式に認定した。党としての活動禁止を求める声が強まることは必至。同党は支持率で首位を争っており、政党間の対立が一段と先鋭化しそうだ。
 同庁は「党内にまん延する民族・血統主義的な国民の捉え方は、自由民主主義の基本秩序と相いれない」と指摘。特にイスラム圏からの移民を差別的に取り扱うことを目指していると断定した。
 これまでテューリンゲンなど東部3州では、AfD州組織が過激派と認定されていたほか、連邦レベルでも「過激派の疑い」があるとして既に監視対象だった。今後、内部協力者の活用や通信傍受など憲法擁護庁による諜報(ちょうほう)活動が容易になる。 

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