与党候補に金前雇用労働相=前首相との一本化焦点―韓国大統領選 2025年05月03日 15時54分

【高陽(韓国)時事】韓国の保守系与党「国民の力」は3日、ソウル近郊の京畿道高陽市で党大会を開き、金文洙前雇用労働相(73)を大統領選(6月3日投開票)の公認候補に選出した。既に立候補を表明した韓悳洙前首相との間で保守候補一本化が実現するかが焦点となる。
大統領選に出馬する顔触れでは、革新系最大野党「共に民主党」の李在明前代表が支持率トップを独走している。金氏は受諾演説で「(李氏の)執権を防ぐためにはどんな勢力とも強力に連帯する」と訴えた。
国民の力の予備選は、世論調査と党員投票の結果を基に争われ、得票率56.53%だった金氏が韓東勲前代表を退けた。金氏は「非常戒厳」を宣言した尹錫悦前大統領の弾劾に反対の立場を示し、保守層からの支持が厚い。ただ、多くが弾劾に賛成した中道層への浸透には課題が残る。
金氏は党大会後、記者団に「団結すれば勝てる」と語り、候補者調整に意欲を示した。韓前首相と電話したことを明らかにし、入党といった課題があるが「よく対話して考えて手を取っていきたい」と強調した。対日外交を巡っては「歴史問題や独島(島根県竹島)については譲歩しない」としつつ、「良い関係を維持していきたい」と説明した。
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