トランプ氏、メキシコ大統領を批判=派兵拒否に「正常な判断できぬ」 2025年05月06日 06時00分

【ワシントン時事】トランプ米大統領は4日、メキシコのシェインバウム大統領に麻薬カルテル対策のため米軍のメキシコ派遣を提案したが、即座に断られたことを認めた上で、シェインバウム氏を「正常な判断ができない」と批判した。大統領専用機内で記者団の取材に応じた。
トランプ氏は「喜んで(メキシコに)介入する。カルテルはわれわれの国を破壊しようとしている」と強調。「メキシコの大統領は素晴らしい女性だが、カルテルを恐れている」と主張した。
シェインバウム氏も3日、トランプ氏から派兵の提案を受け、拒絶したと明らかにしていた。ロイター通信によると「われわれの領土と主権は不可侵だ。メキシコ領内に米軍を受け入れることは決してないと伝えた」と語った。
シェインバウム氏は一方で、カルテル撲滅に向けて米国と協力する考えも表明。「あなた方はあなた方の領土で、われわれはわれわれの領土でやるべきだ」と指摘した。