改革継承か、伝統回帰か=新教皇選出へコンクラーベ開始―バチカン 2025年05月07日 17時30分

【バチカン市時事】故フランシスコ・ローマ教皇の後任を決める選挙「コンクラーベ」の手続きが7日、バチカン市で始まった。教皇が進めた改革の継承か、伝統への回帰かが最大の争点。カトリック教会の高位聖職者・枢機卿のうち80歳未満の133人による事実上の互選で、3分の2(89票)以上の支持を得た人物が新教皇に就任する。
選挙は立候補制ではなく、規定の得票を満たす人物が現れるまで無記名投票が繰り返される。初日の投票は1回で、2日目からは最大4回。過去約100年は平均3日で新教皇が誕生しており、今回も決着までに数日かかるとみられている。
バチカンのサンピエトロ大聖堂では7日午前(日本時間同日午後)、選挙初日のミサが開かれた。投票会場はミケランジェロの壁画「最後の審判」で名高いシスティーナ礼拝堂で、枢機卿らは午後(同深夜)に入場した。投票用紙は開票・集計後に燃やされ、選出なら礼拝堂の煙突から白煙、選出失敗なら黒煙を上げる。
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