イスラエル軍の援助関与拒否=ガザへの物資搬入で「中立性なし」―国連機関 2025年05月07日 15時37分

5日、パレスチナ自治区ガザ市中心部を歩く避難民(EPA時事)
5日、パレスチナ自治区ガザ市中心部を歩く避難民(EPA時事)

 【カイロ時事】国連人道問題調整事務所(OCHA)は6日、パレスチナ自治区ガザでの人道支援を巡り、イスラエル政府から同国軍が関与した形での物資配給案を提示されたものの、拒否したと明らかにした。OCHA報道官はジュネーブでAFP通信など記者団に、そうした計画は「中立性や公平性、支援の独立性といった基礎的な人道上の原則にのっとっていない」とイスラエルを批判した。
 イスラエルは3月2日以降、ガザへの支援物資の搬入を阻止。国際機関などは飢餓がまん延しかねないと警鐘を鳴らしている。OCHA報道官は「(イスラエルは)支援物資への統制を強化し、援助を武器として利用しようとしているようだ。これは必要なことの正反対だ」と強調した。 

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