中国主席、ロシア訪問開始=プーチン氏と8日に会談 2025年05月07日 20時17分

【北京時事】中国の習近平国家主席は7日、ロシアへの4日間の訪問日程を開始した。8日にプーチン大統領と会談、9日にモスクワで対ドイツ戦勝記念日を祝う軍事パレードを観覧する。昨年10月以来となる対面での首脳会談では、トランプ米政権をにらんだ中ロの結束を再確認するほか、ロシアが侵攻を続けるウクライナ情勢も議題となる見通しだ。
中国メディアによると、習氏のロシア訪問は2013年の国家主席就任後11回目。両首脳の対面会談は40回以上に上る。9日のパレードには、中国軍の儀仗(ぎじょう)隊も参加する。
習氏はロシア入りに合わせて現地メディアに寄稿。第2次大戦で日本やドイツの「ファシズム勢力」と戦い勝利した中ロは、国連を中核とする戦後の国際秩序を守る義務があると主張した。今日の世界が「一国主義といじめ行為」により再び分断の危機に直面しており、両国が協力して「世界の多極化と経済のグローバル化を進めるべきだ」と強調した。