ドイツ新政権、難民寛容政策を撤回=国境検問を強化 2025年05月08日 08時42分

ドイツのメルツ首相=7日、フランス・パリ(EPA時事)
ドイツのメルツ首相=7日、フランス・パリ(EPA時事)

 【ベルリン時事】ドイツで新たに発足したメルツ政権は7日、難民が急増した2015年にメルケル元首相が打ち出した難民を原則的に拒まないとする措置を撤回した。不法移民の流入を抑制するため、国境で検問に当たる警察官を増やすと発表した。
 独紙ビルトによると、現在検問に配置されている約1万1000人に、最大3000人を追加する。
 新政権は、反移民を掲げて支持を広げる極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の勢いをそぐため、移民対策の厳格化を優先事項に据えている。ただ周辺国から反発の声が上がっており、メルツ新首相が目指す欧州の結束に乱れが生じる可能性がある。 

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