ミャンマー地震「長期的支援を」=内戦下の被災地、困窮続く―ICRC 2025年05月08日 21時04分

3月28日に発生したミャンマー中部を震源とする大地震で、被災地支援に当たる赤十字国際委員会(ICRC)のサビオ・アジア大洋州地域局長は8日、「内戦下の国を大規模災害が襲い、多くの人がさらに脆弱(ぜいじゃく)な立場に置かれた」と述べ、復興には国際社会の長期的支援が必要だと訴えた。東京都内の日本記者クラブで会見した。
ミャンマーでは2021年のクーデターで実権を握った国軍と、民主派や少数民族武装勢力など抵抗勢力による内戦が続く。
震源に近いマンダレーなどを4月上旬に訪問したサビオ氏は、被災地では内戦で避難民となった人々が地震で再び住居を失い、猛暑の中で屋外での生活を余儀なくされていると説明。内戦と災害の「重複」によって住民生活はさらに困窮し、支援の必要性が高まり続けていると指摘した。