ハマス、人質兵士解放=ガザ停戦へ米国と直接協議 2025年05月12日 14時44分

【カイロ時事】イスラム組織ハマスは12日、パレスチナ自治区ガザで拘束していた米国籍を併せ持つイスラエル軍の男性兵士1人を解放した。13日からのトランプ米大統領の中東歴訪を控え、停滞状態にあったガザの停戦交渉を活発化させる狙いがある。
ハマスは11日の声明で、ガザでのイスラエルとの停戦や人質解放などに関し「ここ数日、米政府と協議した」と明かした。米国は停戦交渉の仲介役を務めているが、テロ組織に指定しているハマスとの直接協議は異例だ。
AFP通信は複数のハマス幹部の話として、協議は仲介役のカタールの首都ドーハで行われ、「現在も継続中」だと伝えた。ハマス関係者は、停戦のほか、イスラエルが3月以降阻止しているガザへの支援物資搬入の再開を巡り「進展が見られた」と語った。