ICC検察官が休職へ=セクハラ疑惑調査受け―報道 2025年05月17日 07時59分
【ブリュッセル時事】欧米メディアは16日、国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)のカーン主任検察官が、女性職員に対する自身のセクハラ疑惑を巡る国連の調査が終了するまで休職する意向を示したと報じた。カーン氏は疑惑を全面的に否定しており、辞任の意思はないという。
ロイター通信などによると、カーン氏はスタッフに宛てた書簡で、報道の過熱が職務遂行に支障を来しているとして、調査が終わるまで休職すると伝えた。調査は国連の内部監査部(OIOS)が進めており、最終段階にあるとされる。
カーン氏は戦争犯罪などの疑いで、ロシアのプーチン大統領やイスラエルのネタニヤフ首相に対する逮捕状を請求。イスラエル寄りの姿勢を取るトランプ米政権から制裁対象に指定されている。