台湾有事ドラマ、日本で配信=中国侵攻テーマの「零日攻撃」 2025年08月12日 07時33分

台湾ドラマ「零日攻撃」の一場面(ZERODAY CULTURAL AND CREATIVE提供)
台湾ドラマ「零日攻撃」の一場面(ZERODAY CULTURAL AND CREATIVE提供)

 中国の武力侵攻や浸透工作がテーマの台湾ドラマ「零日攻撃 ゼロ・デー・アタック」が15日から日本で配信される。「台湾有事」を真正面から扱った作品としては台湾初。制作に2億3000万台湾ドル(約11億円)が投じられ、当局が一部を補助した。日本から高橋一生さんと水川あさみさんが出演している。
 ドラマは計10話で、アマゾン・ドット・コムの「プライム・ビデオ」で配信。第1話では、中国軍が武力攻撃に至らないグレーゾーン事態によって台湾を包囲し、社会がパニックに陥る様子をリアルに描写した。高橋さんは第3話に、水川さんは第5話に出ている。
 台湾を巡っては、中国軍が周辺海域で大規模な軍事演習を繰り返しているほか、グレーゾーン事態が頻発するなど、情勢が日増しに緊迫している。プロデューサーの鄭心媚氏は、東京都内で7日に行われた試写会で「戦争に直面する人々の心境を描いた」と話した。
 台湾政府は近年、映画やドラマといったコンテンツ産業の振興に取り組んでおり、「零日攻撃」もこの一環。台湾では今月上旬から配信が始まっている。 

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