米新車販売、日系4社減=高関税前の駆け込み反動―4~6月 2025年07月02日 07時58分

ニューヨーク国際自動車ショーで、ホンダ車を眺める来場者=4月16日、米ニューヨーク(EPA時事)
ニューヨーク国際自動車ショーで、ホンダ車を眺める来場者=4月16日、米ニューヨーク(EPA時事)

 【ニューヨーク時事】日本の自動車メーカー6社が1日発表した2025年4~6月期の米新車販売台数は、トヨタ自動車とホンダを除く4社が前年同期比でマイナスとなった。1~3月期に盛り上がったトランプ米政権の高関税政策をにらんだ駆け込み需要が一服し、反動で落ち込んだ。6社合計は3%増の約155万台だった。
 トヨタ自動車は7%増の66万6469台。ミニバン「シエナ」やピックアップトラック「タコマ」などが好調。「ハイブリッド車(HV)需要が引き続き強い」(広報)といい、底堅い販売を維持した。ホンダは9%増の38万7574台。HVや電気自動車(EV)「プロローグ」が販売を伸ばした。
 日産自動車は6%減の22万1441台。高級車ブランド「インフィニティ」が13%減と不調だった。SUBARUは9%減の15万4818台、マツダは2%減の9万9982台、三菱自動車は3%減の2万2116台。
 トランプ政権は4月に輸入車に対して25%の追加関税を発動した。各社は長期化による収益の圧迫を警戒している。
 米市場で首位の米ゼネラル・モーターズ(GM)は7%増の74万6588台。米フォード・モーターは14%増の61万2095台だった。 

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