「ライブ・エイド」から40年=飢餓救済、音楽で世界動かす 2025年07月13日 14時24分

1985年7月、ロンドンで開かれた伝説の慈善コンサート「ライブ・エイド」(AFP時事)
1985年7月、ロンドンで開かれた伝説の慈善コンサート「ライブ・エイド」(AFP時事)

 【ロンドン時事】アフリカの飢餓救済を目的に、世界中の著名アーティストが集結して開かれた伝説の慈善コンサート「ライブ・エイド」から13日で40年。20世紀最大規模のコンサートと言われ、音楽界のみならず社会に大きな影響を与えた歴史的ライブを改めて振り返ろうと、イベントや番組が相次いで企画されている。
 1985年7月13日、英ロンドンと米フィラデルフィアでライブ・エイドが同時開催された。当時深刻化していたエチオピアの飢餓を救済しようと、アイルランドの歌手ボブ・ゲルドフ氏が中心となり企画したもので、クイーンやマドンナら多数のトップミュージシャンが登場。その模様は150カ国以上で放映され、推定19億人が視聴。集まった寄付金は1億ドル(当時のレートで約240億円)を上回った。
 世界を動かしたライブ・エイドの精神はその後も受け継がれ、各地で慈善イベントや社会活動を盛り上げた。会場で歌われた「ウィ・アー・ザ・ワールド」は今も多くの人の心を打ち、「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」はクリスマスの時期の定番ソングだ。
 40周年の節目を記念し、英BBC放送は今月、関係者のインタビューを基に舞台裏を描いたドキュメンタリー番組「ライブ・エイド・アット40 ロックンロールが世界に挑んだとき」を放映。ロンドンの劇場では、ライブ・エイドを題材にした新作ミュージカル「ジャスト・フォー・ワン・デー」が上演され、当時を知る機会となっている。 

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慈善コンサート「ライブ・エイド」で歌う英ロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーさん=1985年7月、ロンドン(dpa時事)
慈善コンサート「ライブ・エイド」で歌う英ロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーさん=1985年7月、ロンドン(dpa時事)

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