「安全配慮」で観艦式中止=ウクライナの攻撃懸念か―ロシア 2025年07月28日 15時54分

27日、ロシア・サンクトペテルブルクで海軍将校らを前に「海軍の日」を祝うプーチン大統領(左から2人目)(AFP時事)
27日、ロシア・サンクトペテルブルクで海軍将校らを前に「海軍の日」を祝うプーチン大統領(左から2人目)(AFP時事)

 ロシア北西部サンクトペテルブルクで27日に予定されていた観艦式が中止となった。観艦式は「海軍の日」に合わせて毎年行われ、プーチン大統領が欠かさず出席してきた重要行事。ペスコフ大統領報道官は27日、中止について「安全への配慮が最優先だ」と説明。ウクライナから飛来するドローンによる攻撃で不測の事態が起きることを懸念し、取りやめたとみられる。
 観艦式は、5月にモスクワで行われる対ドイツ戦勝記念日の軍事パレードと並び、国威発揚の場となってきた。ウクライナへの侵攻開始後、観艦式が中止となったのは初めて。プーチン氏は27日、サンクトペテルブルクを訪れ、観艦式の代わりに軍事演習やドローン対策に当たる部隊を視察した。 

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