カナダもパレスチナ国家承認へ=G7で3カ国目 2025年07月31日 06時36分

30日、オタワで記者会見するカナダのカーニー首相(AFP時事)
30日、オタワで記者会見するカナダのカーニー首相(AFP時事)

 【ニューヨーク、カイロ時事】カナダのカーニー首相は30日、オタワで記者会見し、9月の国連総会でパレスチナを国家承認する意向を示した。フランスと英国に続き、先進7カ国(G7)では3カ国目となる。
 カーニー氏は国家承認の前提として、パレスチナ自治政府のアッバス議長が、パレスチナの非軍事化やイスラム組織ハマスが参加しない評議会(議会)選を2026年に実施することなど、抜本的な改革に取り組むと表明していることを挙げた。アッバス氏と30日に電話会談し、改めてこの旨を確認したという。
 また、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」について支持を強調。国家承認を表明する国が続いていることで「(2国家共存)実現の可能性が高まる」と指摘し、英仏の方針が影響を与えたと認めた。カーニー氏は29日にスターマー英首相、30日にはマクロン仏大統領とそれぞれパレスチナ自治区ガザの状況などについて協議していた。 

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