議長の独自案、生産規制省く=「降伏」と非難殺到―プラ交渉 2025年08月14日 08時54分

プラスチック汚染を防ぐ国際条約策定を目指す政府間交渉委員会で発言するバジャス議長(中央)=13日、スイス・ジュネーブ
プラスチック汚染を防ぐ国際条約策定を目指す政府間交渉委員会で発言するバジャス議長(中央)=13日、スイス・ジュネーブ

 【ジュネーブ時事】ジュネーブで開かれているプラスチック汚染を防ぐ国際条約策定の政府間交渉委員会で13日、バジャス議長が独自にまとめた条文案を提示した。交渉期限の14日が迫る中、産油国が強硬に反対した生産段階の規制に関わる文言を省略。最大の焦点だった項目を大きく後退させてこう着打開を図ったが、厳しい規制を求める国からは「野心的ではなく降伏だ」などと非難が殺到した。
 新たな議長案では、条文策定作業での各国の意見対立を反映させた括弧書きが取り払われた。これまでに公表されていた中間案は、プラスチックに添加される化学物質の規制や、世界全体の生産目標に関する条項に言及していたが、いずれも削除された。 

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