「汚染の現実見て」=プラ交渉会場前に警鐘の像―スイス 2025年08月14日 08時56分

プラスチック汚染に警鐘を鳴らす像を制作したベンジャミン・フォンウォンさん=13日、スイス・ジュネーブ
プラスチック汚染に警鐘を鳴らす像を制作したベンジャミン・フォンウォンさん=13日、スイス・ジュネーブ

 【ジュネーブ時事】プラスチック汚染を防ぐ国際条約の交渉が行われているスイス・ジュネーブの国連事務所前の広場に、警鐘を鳴らす像が立っている。協議が難航する中、制作者は「毎日ここを通る交渉関係者に、今も汚染が進んでいる現実に立ち返ってもらいたい」と訴えている。
 手にあごを乗せ、赤子を抱える人物を中心とした高さ6メートルの像。交渉が始まった5日以降、日を追うごとにプラスチックのごみに埋もれていく様子を展示している。制作したカナダ人の芸術家ベンジャミン・フォンウォンさん(38)は「汚染をどう減らすか考えている」間にも、未来を象徴する赤ちゃんが危機にさらされているというコンセプトだと説明した。
 厳しい交渉が続いているが、フォンウォンさんは「健康や子どもたちを守るという考えは誰にとっても共通の関心事だ」と強調。交渉の成功に期待を寄せた。 

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