米ロ首脳、ウクライナ停戦を協議=和平実現への道筋焦点―侵攻後初対面・アラスカ会談 2025年08月16日 03時56分

【アンカレジ(米アラスカ州)時事】トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は15日、米アラスカ州アンカレジで会談した。2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻を停戦に導き、和平実現へと至る道筋を示せるかが焦点。トランプ氏は、ロシアが占領するウクライナ領の扱いなどを交渉するため、ウクライナのゼレンスキー大統領を交えた3者会談の開催へと狙いを定める。
会談場所は、同州最大都市アンカレジにあるエルメンドルフ・リチャードソン米軍基地で、米ロ首脳の対面会談はウクライナ侵攻後初めて。プーチン氏の訪米は15年に国連総会に出席して以来、約10年ぶり。
米ロ両首脳は15日午前(日本時間16日未明)、大統領専用機で同基地に到着。ほぼ同時にタラップから下りると、トランプ氏が出迎える形で対面を果たし、笑顔で握手を交わした。2人は用意された米大統領専用車「ビースト」に乗り込み、会談場所へと移動した。
首脳会談は当初予定されていた一対一の形式から変更され、3対3で協議を開始。米国からルビオ国務長官、ウィトコフ中東担当特使、ロシアはラブロフ外相、ウシャコフ大統領補佐官(外交担当)が出席した。他の閣僚らも参加する拡大会合なども予定している。
成果文書は出さない見通しで、双方の主張に食い違いが出る恐れがある。ロシア側は共同記者会見が調整されているとしているが、トランプ氏は結果次第だとの認識を示している。トランプ氏にはベセント財務長官、ヘグセス国防長官らも同行。ロシア側はシルアノフ財務相、ベロウソフ国防相、ドミトリエフ大統領特別代表がプーチン氏と共に現地入りした。
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