25年のアジア成長率4.8%=米高関税で引き下げ―ADB 2025年09月30日 09時11分
【マニラ時事】アジア開発銀行(ADB)は30日、アジア太平洋46カ国・地域(日本など除く)の2025年の経済成長率見通しを4.8%と、4月の発表から0.1ポイント引き下げた。26年については4.5%と、0.2ポイント下方修正した。
ADBのアルバート・パーク主任エコノミストは、引き下げは主に米高関税政策と、これに伴う貿易不確実性の高まりが影響したと説明。今後のリスク要因として、米経済の減速などに起因する市場調整や、中東やウクライナでの紛争激化、中国不動産市場のさらなる悪化などを挙げた。
25年の見通しを国・地域別で見ると、中国は4.7%で4月から据え置き。韓国は0.7ポイント低下の0.8%、インドは0.2ポイント低下の6.5%、東南アジアは0.4ポイント低下の4.3%とした。