米国民のイスラエル支持低下=ガザ攻撃2年で―米紙調査 2025年09月30日 14時04分

【ニューヨーク時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は29日、イスラエルが2年近くにわたりパレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けてきたため、米国民のイスラエルに対する支持が大きく低下したと報じた。同紙と米シエナ大が9月に実施した共同世論調査の結果を基に伝えた。
イスラム組織ハマスが2023年10月にイスラエルを攻撃した後、23年12月に実施した調査では、回答者の47%はイスラエルを支持していたが、今回の調査では34%に低下。パレスチナへの支持は20%から35%に上昇した。1998年の調査開始後、パレスチナへの支持が上回るのは初めてだという。
また、「イスラエルは意図的にガザの住民を殺害している」との回答は40%で、23年調査の22%からほぼ倍の水準に跳ね上がった。人質が解放されず、ハマスがせん滅されなくても、イスラエルは軍事作戦をやめるべきだとの意見が多数派となっており、過半数がイスラエルへの追加的な経済・軍事支援に反対している。
調査は全米の登録有権者1313人を対象に9月22~27日に実施された。