タリバン、ネット遮断解除か=遮断3日目、国際機関再開訴え―アフガン 2025年10月01日 17時14分

【ニューデリー時事】アフガニスタンのメディアは1日、全土でインターネット接続が再開されたと報じた。イスラム主義組織タリバン暫定政権が9月29日から全土で実施していた遮断措置を解除したもようだ。首都カブールにいる時事通信の通信員とも連絡が可能になった。
国際機関は金融サービスや8月末に起きた地震被災者への支援活動に支障が出ているとして、タリバンに遮断を解除するよう訴えていた。
国連アフガン支援団(UNAMA)は声明で、ネット遮断は「アフガンを外界とほぼ完全に切り離し、経済の安定を脅かし、世界最悪の人道危機の一つを悪化させる」などと警鐘を鳴らした。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは、タリバン統治下で行動に厳しい制約が課されている女性の孤立を一層深めると指摘した。
地元紙によれば、タリバンは米宇宙企業スペースXが運用する「スターリンク」といった衛星通信網を利用する個人を見つけ出し、拘束するよう治安当局に命じていた。
タリバン最高指導部は、ネット上の性的なコンテンツを問題視した可能性がある。