「パレスチナ人の利益無視」=ハマス幹部、和平計画に反発―報道 2025年10月01日 17時51分
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦に向けて米政府が示した和平計画に関し、ハマス幹部は英BBC放送に対し「イスラエルを利するもので、パレスチナ人の利益を無視している」と反発した。BBCが9月30日、伝えた。
計画は29日に示され、ハマスは内容を精査している。トランプ米大統領は30日、「3~4日程度での回答」をハマスに求め、「ハマスが応じなければ、非常に悲しい結末になる」と警告した。
計画にはハマスの武装解除が盛り込まれているが、ハマス幹部はBBCに対し、受け入れない姿勢を示した。ハマスは国際部隊がガザの治安維持に関わることについても「新たな占領形式」と見なし、否定的だとされる。
計画によれば、イスラエルとハマス双方が合意すれば、72時間以内にガザで拘束が続く人質全員が解放される。BBCは、イスラエルが戦闘を再開する恐れがある中で、「交渉材料」である人質を失うことへの懸念がハマスにはあると伝えている。