株価急落リスクに警戒を=市場は「関税影響を軽視」―IMF報告書 2025年10月14日 23時20分
【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)は14日公表した金融安定報告書で、株価高騰に伴いリスクも上昇していると警鐘を鳴らした。リスク資産の価格上昇により、危機時に株価の急落を招く可能性が高まっていると強調。「市場は経済成長やインフレに対する関税の潜在的な影響を軽視している」とも指摘した。
トランプ米政権が4月に公表した相互関税が世界同時株安を招いた後、株など資産価格は一転して上昇。金融市場の不安定さが増している。
報告書は、株価を押し上げている人工知能(AI)関連銘柄に投資が集中している点に言及。投資家心理が一転して冷え込めば、急落の恐れがあるとし、不確実性の高まりに警戒感を示した。