ユーチューブ、トランプ氏と和解=36億円支払い、アカウント停止巡り 2025年09月30日 15時14分

米動画投稿サイト「ユーチューブ」のロゴマーク(AFP時事)
米動画投稿サイト「ユーチューブ」のロゴマーク(AFP時事)

 【シリコンバレー時事】2021年の米連邦議会襲撃事件を巡り、米グーグル傘下の動画投稿サイト「ユーチューブ」が自身のアカウントを停止したのは「言論の自由の侵害」だとしてトランプ大統領が訴えていた裁判で、両者が和解に合意したことが29日、分かった。ユーチューブ側がトランプ氏側に2450万ドル(約36億円)を支払う。西部カリフォルニア州の連邦地裁に提出された文書で明らかになった。
 文書によると、2200万ドル(約33億円)はホワイトハウスの拡張工事に使われ、残りは保守系団体など他の原告に分配される。
 SNS各社は21年の襲撃事件当時、暴力をあおったとしてトランプ氏のアカウントを停止するなどした。トランプ氏はこうした措置が違法な検閲であるとして、同年7月にユーチューブのほか、フェイスブック(現メタ)、実業家イーロン・マスク氏に買収される前のツイッター(現X)の3社を提訴していた。 

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