AI規制の州法成立=安全対策公表義務付け―米加州 2025年10月01日 09時14分
【シリコンバレー時事】米カリフォルニア州のニューサム知事(民主党)は9月30日までに、州議会が可決した人工知能(AI)の規制に関する州法案に署名し、同法が成立した。大規模な先端AI開発企業に対し、AIが悪用されるなどのリスクの州当局への報告や、安全対策の公表を義務付ける。
加州にはオープンAIをはじめ有力なAI開発企業が数多く拠点を設けており、同州の規制は今後の技術動向を左右し得るとして注目度が高い。
州法は開発企業に対し、AIが核兵器や生物兵器開発に利用されたり、サイバー攻撃に使われたりといった重大なリスクについて評価を行い、対応策とともに公表を求める。違反した場合、最大100万ドル(約1億4800万円)の罰金が科される。AIのリスクなどに関する内部告発を行った従業員に対する報復措置も禁じる。