尹氏が大統領公邸退去=「国のため新しい道探す」―韓国 2025年04月11日 19時26分

【ソウル時事】韓国の尹錫悦前大統領は11日、ソウル市内の大統領公邸から退去し、私邸のマンションに移った。4日に罷免されてから7日後。門前に徒歩で現れ、集まった支持者と抱擁や握手を交わした後、金建希夫人と共に、2022年から暮らした公邸を去った。
尹氏は弁護団を通じて声明を出し「この2年半、公邸で世界各国の首脳と会った。国益と安全保障を守るため努力した瞬間が走馬灯のように過ぎていく」と振り返った。その上で「私は国民の一人に戻り、国と国民のために新しい道を探す」と表明した。
尹氏は罷免後、大統領選の与党「国民の力」予備選に出馬する羅卿※(※王ヘンに爰)議員と公邸で面会。同じく出馬表明した金文洙前雇用労働相とも電話した。
ただ、弾劾反対運動の過程で一部保守派の支持を集めた尹氏の影響力が今後も続くかは不透明。金氏は11日、ラジオ番組で「私は尹氏の考えで出馬したのではない。羅氏も同じだろう」と説明した。