夏場に上昇 2025年04月14日 14時56分

内藤証券投資調査部長・田部井美彦氏
 日経平均株価は、値動きの荒い展開が当面続くが、企業の今年度業績見通しが出そろえば落ち着き始める。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げで夏場に上昇に転じる可能性が高い。年末には3万8000~4万円程度を見込む。
 米相互関税を巡り、米中両国が交渉のテーブルに着くには時間がかかる。中国は先んじてブロック経済を構築してきた。ベトナムやブラジルなどを通じて輸出できるので、他の国が米国と関税引き下げ交渉をするなら中国は焦る必要がない。
 株価純資産倍率(PBR)1.1倍の水準が日経平均で3万円ほど。金融不安があおられれば3万円割れもあり得るが、1倍を下回ることは考えにくく、ひとまず底値近辺に到達したであろう。
 米国の金融緩和のほか、日米の関税交渉の進展や企業の対応策が具体化してくれば材料になりやすい。関税の影響を受けない陸運や知的財産関連にも買いが集まるだろう。

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