年末に4万円 2025年04月28日 14時57分
東海東京インテリジェンス・ラボ・マーケットアナリスト安田秀太郎氏
日経平均株価は米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げや米関税政策の軟化で、年末に4万円台を回復するだろう。
トランプ米大統領の発言は不確実性が強く、当面は荒い値動きが見込まれるが、日経平均はひとまず底を見た。夏ごろまでは、相互関税発表前に付けていた3万6000円前後でもみ合う展開を予想する。関税の影響は6月にかけて出てくるとみられ、米国で景気減速の兆しが確認されれば、FRBが利下げに動くとの期待感が強まる。
日米関税交渉が進展すれば、株価は上昇していくだろう。特に自動車分野で折り合いがつくことが重要だ。
日本は、このところの為替の円高で、輸入物価が落ち着き始める。小売りや食品、外食産業などの内需株が有利になるだろう。ただ、リスクはある。1ドル=140円よりも円高となれば、輸出企業の業績が懸念され、日経平均はもう一段下げる可能性もある。