もみ合い後上昇 2024年09月05日 15時43分

しんきんアセットマネジメント投信シニアファンドマネージャー藤原直樹氏
 日経平均株価は、しばらくボックス圏でもみ合った後、企業の好業績や日本経済の回復、米国の利下げに後押しされ上昇基調に乗るだろう。年末までの予想レンジは3万6000~4万2000円。
 円安の追い風がなくなっても、中間決算の内容は底堅いと思われる。日本株は割高感が薄まり、買いが入りやすくなる。自民党総裁選や米大統領選を控えているが、政治イベントの株価への影響は一時的だ。米国の利下げなどを受けて投資家心理も上向き、年末にかけて再び日経平均は4万円超えを目指すだろう。
 ただ、米国の利下げの恩恵はすでにある程度織り込んでいるとも言える。最近の米国の経済指標には弱さも見られ、景気後退の不安は拭い切れない。東京市場も今後の米経済統計の発表内容に一喜一憂する可能性がある。日銀の金融政策に関しても、内容次第では株価の重しとなるかもしれない。

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