米大統領選後に上昇 2024年09月18日 14時38分

いちよしアセットマネジメント社長・秋野充成氏
 日経平均株価は、日米の政治イベントを前にしばらくは乱高下し、大統領選通過後は上昇基調に乗るだろう。年末までの予想レンジは3万5500~4万2000円。
 最近の株式市場では、過熱感があった半導体株が大きく売られるなどして、日経平均の変動率が高くなっている。しかし、すでに半導体株の割高感は薄まっている。大統領選を通過して米国の政策の不透明感が払拭され、投資家心理が上向けば、買いが入りやすくなると思われる。為替の円高は緩やかになり、ドル建てで運用する海外投資家も日本株に資金を振り向けやすくなる。
 9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)は株式市場にとって転機となる。米国経済がソフトランディング(軟着陸)する中での予防的な利下げは、景気にも株価にもプラスに働くと思われる。日銀も過度な利上げは行わないとみられ、急激な円高進行は避けられるだろう。

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