年明けに4万円 2024年09月19日 14時36分
大和アセットマネジメント・チーフ・ストラテジスト高橋卓也氏
11月に米大統領選の結果が判明すれば、海外投資家にとっての先行き不透明感が払拭され、株式市場は上昇基調をたどりそうだ。日経平均株価は来年1月にかけて4万円を目指すだろう。
米大統領選で民主党候補のハリス副大統領は低・中間所得層の支援、共和党候補のトランプ前大統領は法人減税をそれぞれ掲げており、どちらが勝っても政策が経済や株価を押し上げることが期待される。米連邦準備制度理事会(FRB)が18日に政策金利0.5%の引き下げを決めたことも景気悪化を予防し、相場を支えるだろう。
一方、日銀は金融政策正常化を進めており、日米金利差縮小への思惑から円安の是正が進んできた。内需企業にはプラスだが、世界展開する企業の業績押し上げ効果が弱まり、日本株の上昇勢いは米国株より劣る可能性がある。もし円高が急進すれば、日経平均が3万4000円程度まで調整する場面も想定しておきたい。