日米の選挙で変動も 2024年09月25日 14時55分

T&Dホールディングス財務戦略部長深井敦史氏
 日経平均株価は、年度末に向けて4万円を回復する動きになると考えている。ただ、日米の選挙イベントを控えて、年末に向けては変動幅が大きい展開が続くだろう。
 米国の雇用関連指標が底堅く推移したことや連邦公開市場委員会(FOMC)による大幅利下げで米景気の軟着陸期待が高まり、日本株を支援している。日米の金融政策決定会合を経て、過度な円高進行への懸念は薄れており、円相場が最近の水準で推移すれば、国内輸出関連企業の業績に好影響を及ぼすだろう。
 注目の日米の選挙イベントについては、自民党総裁選後に衆院解散総選挙が行われても、新首相による物価対策や経済対策は実施されると想定され、大きなリスクにはならない。米大統領選も両候補には好悪材料があるため、結果を見極めたい。むしろこうしたイベントに着目した短期筋の売買で相場が乱高下する可能性があり、警戒したい。

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