年末まで横ばい 2024年10月31日 14時46分
T&Dアセットマネジメント・チーフ・ストラテジスト浪岡宏氏
日経平均株価は、年末にかけて3万8500円を中心とした横ばい圏で推移するだろう。ただ、米大統領選の結果次第で、株価は大きく変動する可能性もある。
与党が大敗した衆院選を経て、新政権の先行きは不透明感を増しているものの、金融政策の方向性に大幅な変化はなく、石破茂首相が重きを置く防衛力の強化の必要性なども変わらない。よって、日銀や新政権の政策が日本株の売り材料となる可能性は低そうだ。
ただ、米大統領選の結果によってはボラティリティー(変動率)が大きくなる場面があるかもしれない。既にトランプ氏の再選を見越した「トランプ・トレード」が進んでおり、再選しても一段の上昇余地は限られると思われる。一方、ハリス氏が当選した場合にはトランプ・トレードの巻き戻しに加え、為替が円高方向に振れ、株価にとっては大きな下押し要因となる恐れがある。