3万円台後半で値固め 2024年11月01日 14時27分
SMBC日興証券投資情報部部長・太田千尋氏
日経平均株価は年末まで横ばい圏で推移し、3万円台後半で値固めしそうだ。企業の資本効率や収益性の改善に向けた積極姿勢が強まれば、4万円付近まで上昇する局面もあり得る。しかし、最高値(4万2224円)を試すにはもう少し時間が必要だろう。広いレンジでのもみ合いを想定する。
企業の2024年7~9月期決算では、同期間に円高が進んだ影響で業績の上方修正や増配などのポジティブサプライズは出にくいと予想される。衆院選で自公が過半数割れしたのを受けて、参院選まで拡張的な財政政策が取られやすく、投資環境は比較的良好だろう。
米景気は9月に連邦準備制度理事会(FRB)による利下げが実施されたため、強さを維持するとみる。ただ、日銀の追加利上げが行われた場合は円高に振れやすくなり、日経平均は3万5000円を下回ることもありそうだ。